メッセージ

研究科長からのご挨拶

竹川暢之
理学研究科長 竹川暢之

東京都立大学理学部・大学院理学研究科のホームページにお越しいただきありがとうございます。理学部・理学研究科は、数理科学、物理学、化学、生命科学の4つの学科・専攻により構成されています。旧東京都立大学および首都大学東京から続く伝統を受け継いで最先端の研究を行っており、その成果は国際的にも高く評価されています。

数理科学、物理学、化学、生命科学は、学問分野 (discipline) としては数学、物理学、化学、生物学におおよそ対応しています。これらの学問分野は、理学の根幹をなす部分として現代の科学技術を支える重要な基盤となっています。学部教育、特に1~2年次の基礎教育においては、各学問分野の概論や各論について体系的に学びます。学部3~4年次あるいは大学院ではより高度かつ専門的な内容について学びますが、そこには4つの学問分野の枠に収まらない学際的 (interdisciplinary) な研究分野もあります。本学では、複雑化する社会の要請に応えるべく、理学以外の研究科にもまたがる大学院分野横断プログラムも実施しています。

このように、理学部・理学研究科に所属する各教員や学部生・大学院生は、理学の基礎から学際領域に至るまでの広範な研究分野を対象として、日々研究・教育に精進しています。私たちは、このような環境で勉強したいという学生の皆さんの入学を心から歓迎いたします。

理学研究科・理学部の教育

理学部(学部)の教育

 理学部では、自然科学と科学技術に関する深い理解・知識、論理的な考え方・手法を身につけることをめざしています。そのため、4年間をかけて、基礎・基盤づくりを大切にした系統的な教育を実施しています。そして、問題解決能力を培い、広い視野を有し、理学を基盤として、社会における課題・情勢に対して、適切に対応できる能力を備えた人材を養成したいと考えています。理学分野では、4年間の学部教育を受けたあとに可能であれば大学院に進学することを念頭において、勉学に臨んでほしいと思っています。理学部では約60%の学生が大学院に進学しています。各学科は学部4年で完結したカリキュラムによる教育を行っていますが、それと同時に学部3年で卒業できる早期卒業の制度を設けるなど、学部-修士一貫の教育体系も整備しています。

理学研究科(大学院)の教育

 理学研究科は、数理科学、物理学、化学、生命科学という基礎科学分野の4つの専攻からなり、宇宙理学、生命情報、超伝導理工学の3つの研究センターが所属しています。本研究科は、体系的・総合的な基礎知識の上に立ち、自然科学に関するさまざまな問題を発見し解決できる力を高めるための、特色ある教育プログラムを実践しています。特に、分野を超え、応用にもつながるような教育を積極的に提供し、それを通じて広い視野をもつ独創的な研究者や高度な専門家を育成することを目指しています。連携大学院の制度を活用して、国内の他の研究機関 の研究者とも連携しながら、大学院の教育と最先端の研究に取り組んでいます。理学研究科の研究は世界のトップレベルにあり、基礎的・基 盤的研究をはじめ、その成果をもとに新たな応用展開を図ろうとする研究や、国が支援する大きなプロジェクト研究も数多く進めています。

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