首都大学東京1日体験化学教室 -化学への招待- 2019 実験課題

全6課題を開講します。

01 光る蛋白質を見てみよう! (有機構造生物化学研究室)

私達の体には,蛋白質やDNA,RNAなどの「生体高分子」と呼ばれる様々な分子が存在しています。生命は,多数の生体高分子がそれぞれ特有の機能(化学反応)を発揮することで、複雑なシステムを生み、日々の活動を行っています。 今回は,発光クラゲから見つかった、紫外線を当てると発光する緑色蛍光蛋白質を取り上げます。この蛋白質の単離・精製をする実験と光る性質を観察し、発光のメカニズムについて考察してみましょう。

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02 合成色素を作ってみよう!!アゾ色素・オレンジ-IIの合成 (同位体化学研究室)

私たちの目は、色素が光を吸収する現象を見て、これを色として感じています。色素は、私たちの生活に彩りを与えるため、2000年以上も前から使われてきました。この実験では合成色素の一つであり、羊毛、絹、ナイロン等の染色に用いられるアゾ色素・オレンジ-IIを合成します。

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03 化学現象のコンピュータシミュレーション (理論・計算化学研究室)

実験で直接に観測することができない現象や概念、例えば、分子の振動、化学反応経 路、化学結合の生成や消滅は、量子力学の方程式を解くことによって再現することが できます。コンピュータシミュレーションを使うと不安定で短寿命な分子でもその性 質や反応を計算することができます。

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04 小さな金の粒子を作って色や反応性を調べよう! (無機化学研究室)

"金(gold)" はお金として使われていたほど極めて安定で反応しない物質として知られています。しかし、この”金”を小さくしていくと金属光沢が失われ、大きな金の塊には見られない性質を示すようになります。この実験ではサイズの異なる小さな金の粒子を合成し,粒子サイズによって色や反応性がどのような変わるのかを調べます。

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05 触媒ってなぁに?-環境にやさしいものづくりの化学ー (有機化学研究室)

私たちの身の回りにあるものは、なんらかの形で触媒の世話になっています。触媒とは「自分自身は変化せずに化学反応を促進する」もので、石油やプラスチック、医薬品などの化学製品は触媒を使って作られていますし、自動車の排ガス浄化装置などにも使われています。今回は (1) ゼオライトを使った色素の合成 (2) 鈴木-宮浦クロスカップリン グ反応:触媒による炭素―炭素結合形成反応の実験を予定しています。

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06 超伝導体にふれてみよう (物性物理化学研究室)

体験実験概要:超伝導体は電気抵抗ゼロという劇的な性質だけでなく、磁気に関わる不思議な現象も示します。超伝導物質を作成したり、液体窒素(沸点:マイナス196℃)を使って冷却することで現れる超伝導現象の不思議な世界に触れたりしましょう

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実験テーマの配属結果と登録番号

(自分の登録番号が掲載されているかご確認ください)

テーマ1: 14,22,30,33,49,50,55,58,62,64,65
テーマ2: 1,4,6,34,35,36,38,47,52,61,66
テーマ3: 5,19,24,27,32,37,48
テーマ4: 9,23,31,39,41,45,46,51,54,63,67
テーマ5: 3,10,12,13,15,17,20,26,40,68
テーマ6: 2,7,8,16,21,25,44,53,56,57
・できるだけご希望に沿うようにいたしましたが第一希望に添えなかった方はどうぞご容赦ください。どれも楽しめる内容となっています。
・事前に該当テーマのテキストをダウンロードして内容をご確認ください。テキスト冊子は当日配布いたします。
・事前にテキスト冊子体を郵送してほしい方は 19taiken@tmu.ac.jp 宛にご連絡ください。(郵送が直前になります)
・テーマその他に関するご質問がある方は 19taiken@tmu.ac.jp 宛にご連絡ください。
・当日の集合時間は11号館204号室10時(9:30受付開始)です。南大沢駅改札から徒歩約15分かかりますので余裕をもってお越しください。
・実験中は飲み物を用意いたしますが、熱中症には各自十分お気を付けください。
・白衣、防護メガネ(テーマ3は除く)をお持ちの方はご持参ください。ない方は大学の学生実験で使っているものをお貸しするので大丈夫です。
・筆記用具を持参してください。
・詳細はトップページに記載してあります。