-化学への招待- 東京都立大学1日体験化学教室2025 実験テーマ

全6課題を開講します。

A 光るタンパク質を見てみよう (有機構造生物化学研究室)

私達の体には、蛋白質やDNA、RNAなどの「生体高分子」と呼ばれる様々な分子が存在しています。生命は、多数の生体高分子がそれぞれ特有の機能(化学反応)を発揮することで、複雑なシステムを生み、日々の活動を行っています。
今回は、発光クラゲから見つかった、紫外線を当てると発光する緑色蛍光蛋白質を取り上げます。この蛋白質の単離・精製をする実験と光る性質を観察し、発光のメカニズムについて考察してみます。


B 色素を作ろう!インディゴの化学合成 (有機合成化学研究室)

インディゴはジーンズの染料として知られる青色の化合物で、古代から利用されてきました。この実験ではインディゴの化学合成に挑戦します。また、色がついて見える仕組みや、染料と有機化学の関係についても学びます。


C 触媒の化学-サスティナブルなものづくり化学 (有機化学研究室)

プラスチック製品や服、洗剤、化粧品などから空気清浄機や燃料電池など、私たちの身の回りにあるものは触媒の世話になっています。今回は (1) ゼオライトを使った色素の合成 (2) 鈴木-宮浦クロスカップリング反応:触媒による炭素―炭素結合形成反応の実験を予定しています。また、当研究室で最近見つけたPETボトルのケミカルリサイクル触媒も体験してもらう予定です。


      

D 燃料電池を作ってみよう(物性物理化学研究室)

燃料電池は水素などを燃料として空気中の酸素との化学反応により電気を作り出す装置です。ガソリンなどの燃料を使う発電機と異なり無害な水しか排出しないので、環境にやさしい発電技術として注目されています。この実験では電気を取り出すための電極を作成し、燃料電池を組み立てて発電の様子を観察します。


E コンピュータによる化学結合の探究 (理論計算化学研究室)

なぜ原子と原子は互いに結びつき、分子になるのでしょうか。これは化学において基礎的な問いです。コンピュータによる化学実験(量子化学計算)を通じて、原子と原子の間に化学結合が形成される仕組みを考察します。


      

F 小さな金の粒子を作って色や反応性を調べよう! (無機化学研究室)

 準備中