学科長メッセージ

 首都大学東京は、今年で開学14年目の新しい大学ですが、理学部数理科学科には、その前身である東京都立大学理学部数学科の伝統が脈打っています。オープンクラス「高校生のための数学―夏の学校」も、東京都立大学時代のオープンクラスを引き継ぐもので、今年で23回目を迎えます。

 数学は、人類の歴史と同じくらい長い歴史と伝統を持つ学問で、人類の最も高度な知的営みの一つとして独自の発展を遂げてきました。そうして作られてきた理論の数々は、自然科学や工学の土台としての役割も果たしており、近年では、コンピュータサイエンスや遺伝子工学をはじめ、様々な異なる領域との交流も急速に進んでいます。数学の研究は現在も活発に行われ、日々進歩を続けています。その結果として、長い間未解決だった「フェルマー予想」や「ポアンカレ予想」のような難問が解決する一方で、「リーマン予想」のようにいまだに解決を見ない難問も数多く残されています。

 さて、みなさんは小学校の算数から始めて、中学校、高等学校と数学を学んできましたが、その先にどのような数学があるかイメージできるでしょうか?ただ難しく、複雑になるだけだと思っていたら、それは正しいとらえ方ではありません。どんな高度な数学の理論でも、もとになる考え方は自然で単純なものです。結局は、人間が考え出したものなのですから。

 この「高校生のための数学―夏の学校」では、数理科学科の教員4名が、大学で学ぶ数理科学(数学・応用数理)に関する興味深い話題について、分かりやすく明快に講義します。一連の講義が、数理科学がどのような学問であるか、多少なりとも知る手がかりとなることを願ってやみません。第一線で活躍する数学者たちの生の講義を通して、高校数学の先にある、大きな可能性を秘めた未知の世界を、少しばかりのぞいてみませんか?

プログラム

 
高校生のための数学-夏の学校 2018
8月4日(土)
首都大学東京南大沢キャンパス8号館610室(アクセスはこちら
9:40
9:50
受付
9:50
10:00
学科長挨拶
10:00 川崎 健:「正多角形の作図法」
正三角形や正四角形をコンパスと定規で作図する方法は小学校で学んだでしょう。
正五角形を作図する方法も知っているかもしれません。
本講義では正十七角形がコンパスと定規で作図できることについてお話します。
10:50
11:00 横田 佳之:「行列式、登場す」
「行列式」は、大学初年次で学ぶ「線形代数」の核となる概念です。
この講義では、ベクトルを用いた3角形・3角錐の体積公式などを通じて、上記「行列式」の概念を導き、
その性質を分析し、その応用を考察します。
11:50
昼休み 昼食は各自で準備して下さい。
12:50 鈴木 登志雄:「なぜコンピューターで自然数の足し算をできるのか」
現実のコンピューターを単純化したレジスターマシンという概念を紹介します。
このマシンで使える基本命令は、たったの4パターンしかありません。
基本命令をほんの数行並べただけのプログラムが自然数の足し算を行う様子を、黒板に書いて観察します。
この観察を通して、機械が関数を計算するとはどういうことなのか考えてみましょう。
13:40
13:50 酒井 高司:「地図の数学―正確な地図を描くには?―」
 日常生活の中で私たちはいろいろな種類の地図を利用しています。これらの地図はどのようにして描かれて
いるのでしょうか。この講義では様々な地図の幾何学的な特性と地図を描く際に用いられる数学的手法につい
て説明します。さらにその先にある幾何学についてもお話しします。
14:40
14:40
14:50
修了式

応募要領(2018年度)

対象は原則として高校生(学年不問)、参加費は無料です。参加を希望される方は、

① 氏名(ふりがな)
② 学校名・学年
③ 自宅住所・自宅電話番号
④ 学校住所・学校電話番号
⑤ 電子メールアドレス

を明記し、⑥ 件名を「夏の学校申込」として、下記まで送信して下さい。

「夏の学校」担当: math-www

メールでの応募は7月30日(月)18時締切。
郵送での応募は7月28日(土)必着。
①~⑥に不備がある場合、受付できない場合があります。あらかじめご了承下さい。
①~⑥が確認できしだい、「受講許可証」を郵送しますので、当日持参して下さい。

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