学科長メッセージ

 首都大学東京は、今年で開学15年目の新しい大学ですが、理学部数理科学科には、その前身である東京都立大学理学部数学科の伝統が脈打っています。オープンクラス「高校生のための数学―夏の学校」も、東京都立大学時代のオープンクラスを引き継ぐもので、今年で24回目を迎えます。

 数学は、人類の歴史と同じくらい長い歴史と伝統を持つ学問で、人類の最も高度な知的営みの一つとして独自の発展を遂げてきました。そうして作られてきた理論の数々は、自然科学や工学の土台としての役割も果たしており、近年では、コンピュータサイエンスや遺伝子工学をはじめ、様々な異なる領域との交流も急速に進んでいます。数学の研究は現在も活発に行われ、日々進歩を続けています。その結果として、長い間未解決だった「フェルマー予想」や「ポアンカレ予想」のような難問が解決する一方で、「リーマン予想」のようにいまだに解決を見ない難問も数多く残されています。

 さて、みなさんは小学校の算数から始めて、中学校、高等学校と数学を学んできましたが、その先にどのような数学があるかイメージできるでしょうか?ただ難しく、複雑になるだけだと思っていたら、それは正しいとらえ方ではありません。どんな高度な数学の理論でも、もとになる考え方は自然で単純なものです。結局は、人間が考え出したものなのですから。

 この「高校生のための数学―夏の学校」では、数理科学科の教員4名が、大学で学ぶ数理科学(数学・応用数理)に関する興味深い話題について、分かりやすく明快に講義します。一連の講義が、数理科学がどのような学問であるか、多少なりとも知る手がかりとなることを願ってやみません。第一線で活躍する数学者たちの生の講義を通して、高校数学の先にある、大きな可能性を秘めた未知の世界を、少しばかりのぞいてみませんか?

プログラム

 
高校生のための数学-夏の学校 2019  【 内容 】
8月3日(土)
首都大学東京南大沢キャンパス8号館610室(アクセスはこちら
9:40
9:50
受付
9:50
10:00
学科長挨拶
10:00 赤穂 まなぶ:自然数のべき乗の和について
nを自然数とするとき、1からnまでの自然数の和1+2+ … +nはn(n+1)/2になります。
さらに、高校では1からnまでの自然数の2乗の和と3乗の和の公式をならいます。
この講義ではこれらの和の公式を復習した後、少し見方を変えて、さらに一般のべき乗の和の公式に触れたいと思います。
10:50
11:00 内山 成憲:「暦の数理」
概要:今年は5月1日に元号が変わり令和元年となりました。この講義では、我々が日頃使っている暦(西暦)の数理についてお話しします。暦の歴史について簡単に述べた後、年月日からその日の曜日を算出する公式を一緒に導いてみましょう。
11:50
昼休み 昼食は各自で準備して下さい。
12:50 平田 雅樹:「確率」について考えてみる。
概要:明日の降雨確率とか地震の起こる確率とか、日常生活の中にも「確率」という言葉はしばしば登場します。でも、それが何を意味するのかを考えるとなかなか難しい。この講義では、確率の基本的な性質について、具体例を挙げながら考えていきます。
13:40
13:50 横山 俊一:ゲームに潜む数学
カードゲームやボードゲームの中には、古くから多くの人に親しまれているものも多く、必勝法もたくさん研究されています。実はその背後には、シンプルながら奥の深い数学的アイデアがたくさん隠れています。皆さんと実際にゲームをプレイしながら、そこに潜む数学について考えてみたいと思います。
14:40
14:40
14:50
修了式

応募要領(2019年度)

対象は原則として高校生(学年不問)、参加費は無料です。参加を希望される方は、

① 氏名(ふりがな)
② 学校名・学年
③ 自宅住所・自宅電話番号
④ 学校住所・学校電話番号
⑤ 電子メールアドレス

を明記し、⑥ 件名を「夏の学校申込」として、下記まで送信して下さい。

「夏の学校」担当: math-www

メールでの応募は2019年7月30日(火)18時締切。
郵送での応募は2019年7月29日(月)必着。
①~⑥に不備がある場合、受付できない場合があります。あらかじめご了承下さい。
①~⑥が確認できしだい、「受講許可証」を郵送しますので、当日持参して下さい。

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