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メッセージ

研究科長からのご挨拶

 首都大学東京大学院理工学研究科は、数理情報科学、物理学、分子物質化学、生命科学の4つの基礎科学分野と、電気電子工学、機械工学の2つの基幹工学分野からなり、21世紀の様々な科学技術の課題にチャレンジしてきました。平成30年度から本学の学部・大学院の再編が行われることになり、理工学系・理工学研究科で新しい学生を受け入れるのは今年度が最後になります。本学は理系においては、理工学研究科などの基礎的学問分野を縦糸に、都市環境科学研究科やシステムデザイン研究科のように応用に軸足を置いた学問分野を横糸に、双方が協調・連携することで高い質の教育・研究を行ってきました。この関係は再編後も変わりませんが、電気電子工学専攻と機械工学専攻がシステムデザイン研究科に移行することになり、それ以外の4専攻で理学研究科を組織することになります。再編後に理工の連携が薄れるのではないかとの危惧がありますが、新しく始まる大学院分野横断プロジェクトなどを通じた理工連携はより活発化することが期待されております。是非、ご期待ください。
 最近AIが囲碁や将棋のプロ棋士と対等、或いはそれ以上の実力を見せ付けたことで、今後多くの職業がAIにとって変わられ、大学を卒業しても就ける職業がどんどん減ってくるのではないかと憂慮されております。しかし、AIは多くの蓄積されたデータとその結果から学習し確率的に最善のものを提案してはくれますが、創造的な作業は得意ではありません。AIの発達で今後益々独創的な研究への挑戦が重要になってきますが、その根幹となる基礎的な分野を担っているのが理工学研究科です。理工学研究科はこれまでより、失敗を恐れずに新しい課題に挑戦する学生を指導・支援して来ました。その姿勢は再編後も変わることはありません。
 是非、理工学研究科で独創性を発揮して新しい課題に挑戦してください。

理工学研究科・理工学系の教育

  • 理工学系(学部)の教育

 理工学系では、自然科学と科学技術に関する深い理解・知識、論理的な考え方・手法を身につけることをめざしています。そのため、4年間をかけて、基礎・基盤づくりを大切にした系統的な教育を実施しています。そして、問題解決能力を培い、広い視野を有し、理工学を基盤として、社会における課題・情勢に対して、適切に対応できる能力を備えた人材を養成したいと考えています。理工学分野では、4年間の学部教育を受けたあとに可能であれば大学院に進学することを念頭において、勉学に臨んでほしいと思っています。理工学系では約60%の学生が大学院に進学しています。各コースは学部4年で完結したカリキュラムによる教育を行っていますが、それと同時に学部3年で卒業できる早期卒業の制度を設けるなど、学部-修士一貫の教育体系も整備しています。

  • 理工学研究科(大学院)の教育

 理工学研究科では、各専攻分野における体系的・総合的基礎知識の上に立って、課題発見・課題解決力を育成するための特色ある教育プログラムを実践しています。文部科学省の重点支援事業である「大学院教育改革支援プログラム」にも2件採択(平成19~21年度)され、特に、隣接分野の履修を可能としたり、異分野経験の機会を積極的に提供することなどを通して、広い視野をもつ独創的な科学者や高度な専門家を育成しています。
 研究活動においては、世界のトップレベルにある基礎的・基盤的研究や、基礎的成果を基に応用展開を図ろうとする研究の一層の推進に努めています。国が支援する大きなプロジェクト研究も、数多く進めています。さらに、新規領域の開拓に挑戦する研究や若手教員が進める萌芽的研究などを積極的に奨励・支援しています。
 また、科学や技術の面白さを啓発するために、小・中・高校生を対象として各種企画を進めるとともに、高等学校・中等教育学校などとも連携を図った活動を展開しています。さらに、理工学関連分野における高度な継続教育(理数科教員のリカレント、社会人博士など)のニーズを把握し、これまでの実績と経験を踏まえて効果の高いプログラムを実施しています。